モンサンミッシェル1泊ツアー(1) – イタリア・フランスの旅(11)
今日(2009年11月30日)は、パリはモンパルナス駅9:05発のTGVで、レンヌへ向かいます。レンヌからは、バスに乗り換えて、12:50にモンサンミッシェルに到着予定です。
4時間近くかかってしまうわけで、やっぱりパリに昨日はいっていて正解でした。
1泊分の荷物だけ持って出発
朝食後、ホテルをいったんチェックアウト。明日には、またこのホテルに宿泊する予定ですので、大きな荷物は預けて、1泊分の荷物だけ持って出発です。
モンパルナス駅は、地下鉄12号線で乗り換えなしにいけるので、便利です。サンジョルジュ駅までは、さすがにiPhoneの助けも借りず、迷わずに到着。小銭がないので、窓口で切符を買おうとすると、係りのお姉さんは「ここは回数券などをクレジットカードで買う窓口で、普通の切符は自動販売機で買って」といいます。自動販売機には、お札が使えるタイプもあって、ここの駅では2台のうち1台がお札が使えるタイプでした。
東京でもそうですが、パリでも自動販売機でいろいろな切符が買えます。ほしいのはモンパルナス駅までの片道切符なのですが、これがどれを買えばいいかわかりません。どうやら通常の切符らしきものはわかったのですが、ゾーン別の切符というのもあって、ちょっと不安になります。
東京のように、各駅までの料金表があって、その金額のボタンを押すというの違って、目的の駅によってはゾーンが異なって、別の切符が必要なようなのです。再びお姉さんに聞くと、「モンパルナスなら、普通の切符でOKよ」とのことで、めでたく切符を手にしました。
それにしても、自動販売機のオペレーションが、トラックボールというか、ローラーをくるくる回してメニューから選択するタイプというのは面食らいました。あまり使いやすいとも、効率的だとも思わないけれどなぁ。
地下鉄の中では、突然乗ってきた方がアコーディオンの演奏をはじめました。3駅くらいの間、演奏しています。他の乗客の方は慣れているのか、特に気にした風もありません。演奏が終わると、乗客の間を回って、お金をもらっていました。ストリートミュージシャンならぬ、サブウェイミュージシャンですね。もちろん、強制的にお金をとられるわけではなく、あくまで任意ですが、2、3人の方がお金を渡してました。
TGVとバスを乗りついてモンサンミッシェルへ
さて、めでたくモンパルナス駅に着き、TGVのホームに出てみると、もう入線しています。これまでのTGVは2階建てのものでしたが、これは普通(1階だけ)のタイプです。
今回は荷物が少ないこともあって、2等車にしたのですが、プロモーション料金が使えたこともあって、レンヌまで片道一人27ユーロと格安です。
この路線は、途中のルマン(カーレースで有名なあのルマンです)までは、TGV専用線なのですが、そこからは一般の線路を走るので、結構時間がかかります。レンヌ着は、11:08でした。
レンヌで、11:30発のバスに乗り継ぎます。バスステーションは、レンヌ駅を出て、右手50mほどのところにありました。「モンサンミッシェル行きのバスは、北口を出て右にいったところから出る」と英語のアナウンスがあったこともあって、迷わず到着です。
チケット売り場が並んでいるので、チケットを買おうとすると、「バスで払って」とのこと。乗り場でしばらく待っていると、バスがやってきました。すいてます。12:50モンサンミッシェル着なので、1時間20分も乗るので、ありがたいです。
車内でのんびり過ごし、ちょっと退屈して眠くなってきたころに、左側にモンサンミッシェルが見えてきました。
海に浮かぶ姿を目にして、やはりちょっと感激です。
オムレツで昼食
バス停は、門のすぐそばにあるのですが、汐が満ちてきたら、沈んでしまいそうな場所です。
門を入ってすぐのところに、今夜の宿「ラ・メール・プラール」がありました。ちょっと早いかな、とは思ったのですがチェックインしてみると、すぐに部屋には入れるとのこと。部屋に荷物を置いて、早速オムレツです。
「ラ・メール・プラール」のオムレツは、モンサンミッシェルの名物で、ここにきたら一応これを食べないといけません。レストラン(というかホテルというか)の入口を入ったところで、オムレツを作っています。リズムよく卵をあわ立て、薪の日で焼いています。
卵を泡立てているところのムービーも撮りました。こちらでどうぞ。
オムレツとデザートがセットになったものが定番のようですが、オムレツはかなり大きそうなので、ホタテオムレツ1つと、やはりこのあたりの名物の子羊のソテーを頼みました。この時点では、ホタテが具になったオムレツが出てくると誤解していたのですが、ホタテは別に出きました。オムレツはプレーンのものしかないようです。
オムレツはあんまりおいしいという感じではないのですが、ふわふわしていてどんどん食べられます。ホタテと子羊は、すごくおいしかった。ただお値段もすごく高い。グラスで頼んだワインも含めて、100ユーロを超えてしまいました。日本円で15000円くらいですから、ユーロ高とはいえ、この内容ではちょっと高すぎる気がします。
強風下のモンサンミッシェル
午前中は、曇りがちなものの青空が広がることもあり、まずまずのお天気だったのですが、昼食を済ませて外に出てみると、雨は降っていないものの、重く雲が垂れ込めて、風がつよくなっています。でも、当然ですが、修道院を見学に行くことにします。
「ラ・メール・プラール」の前の参道をどんどん上がっていきます。おみやげ物やさんやレストラン、ホテルなどが道の両脇に並んでいます。このあたりは、日本の観光名所と変わりませんね。
入場料8.5ユーロを払って、まず「西のテラス」に出ます。ここは、周りの海や対岸が一望できる絶景ポイントですが、今日は鉛色の海と干潟が広がっていて、いまひとつです。すごい風で、吹き飛ばされそうです。天気がよければ、また印象も違うのでしょうが、今日はちょっと陰鬱な感じ。早々に、教会の中へ退避しました。
高い天井、アーチ。あまり大きくはありませんが、荘厳な建物です。11世紀に最初に建設されて以来、何度か崩壊、再建を繰り返ししたそうで、重機もない当時これだけのものをこの足場の悪い場所でよくもまあ、と感心します。
続いて、列柱廊に出ます。立ち並ぶ円柱とアーチが、数年前に行った「アルファンブラ宮殿」を思い出させます。周りは石積みの壁なのですが、西の端に、壁の代わりガラスがはまった場所があり、なんだろうと覗いてみると、下の庭が見えます。できた当時は当然このガラスはなかったのでしょうから、あぶないことおびただしいです。とくに、今日みたいに風の強い日は、風に吹かれてよろめいたら落ちてしまいそうです。
なんでこんなことになっているかというと、本来は庭になっている部分にも建物が立つ予定で、このガラスがはまった部分は、その建物への通路ができる予定だったのです。ところが、その計画は中止さけ、通路の口だけが残ったということのようです。う~ん、それなら壁を作ればいいのに。
修道士たちが食事をした食堂、修道院長が訪問者を迎えた迎賓の間を抜けて、太柱の礼拝堂へ。ここにはこの礼拝堂には不似合いな太い柱が何本も並んでいて、これらの柱で、先ほどの教会を支えています。そういえば、内陣の形に合わせて、柱は円状に並んでいます。
さらに行くと、大きな木製の車輪が。この中に囚人をいれて、ハムスターのように歩かせ、軸につないだロープを巻き上げて、下から荷物を持ち上げたとのこと。2トンまでの荷物が上げられたといいますから、大変なものです。外をのぞくと、壁に沿ってレールがあり、その上を荷車が上下したのでしょう。
また、礼拝堂があって、天井の交差したアーチが印象的な部屋を抜けると、最後の部屋「騎士の間」です。名前とは違って、修道士たちの仕事場だったようですが、大きな暖炉がある広い部屋です。そういえば、ここまで暖炉はなかったと思いますが、他の部屋では冬の暖房はどうしていたのでしょうか。
夕飯はお手軽に
一旦ホテルに帰って、一休み。たくさん歩いたので、おなかが減ってきました。
夕飯も「ラ・メール・プラール」のレストランで、とも思ったのですが、お昼で100ユーロを超えるとすると、夕飯ではどうなってしまうかわかりません。そこで、参道で見つけたレストラン「Les Terrasses Poulard」に行くことにしました。入り口近くに、魚介類を並べたケースがあって、修道院からの帰りに目をつけていたお店です。名前からすると、「ラ・メール・プラール」の系列でしょうか。
メニューを見ると、メイン、サラダ、デザートのセットで24ユーロ。メインがちよっとよくなって、28ユーロです。ニースの「Voyageur Nissar」より、だいぶ高いですが、場所が場所ですから納得できる値段ではあります。ラムのローストのセット、ラムシチューのセット、名物のシードル(りんごの発泡酒)と赤ワインをとって、二人で55ユーロでした。
ウェイターさんたちは、あまり洗練されているという感じではないですが、きびきびと動いていて、いい感じです。味もいいです。海に面して側は大きなガラス張りになっているので、天気のいい昼間であればいい眺めを見ながら食事ができて、さらにいいと思います。お勧めです。
ライトアップされていると聞いて、門の外の駐車場へ。闇に浮かぶ修道院もまたきれいです。クリスマスシーズンの成果、壁にも明かりのモールがかかっているのですが、これはむしろないほうがいい感じですね。潮はだいぶ満ちてきた感じで、駐車場の際まで海水が来ています。
夜になって、風はおさまってきた感じですが、寒いです。でも先ほど飲んだシードルのおかげで、ぽかぽか。シードルは、モンサンミッシェルの名物で、修道士が作ったのだそうですが、暖房のない修道院で暖をとるためにも役に立ったんでしょうね。
ホテルに戻って、部屋に戻る途中、バーがあります。食事に行く前は、食後はここでゆっくり飲もうなんて思っていたのですが、ちょっとシードルを飲み過ぎたのと、歩きつかれたせいもあって、早々に休みました。
明日はいい天気だといいのですが。
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コメント一覧
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